第六回長池講義 イナン・オネル講義レジュメ
2010/3/13
イナン・オネル

トルコ、そして日本
〜思想と運動の現状と課題〜


I トルコにおける「国民国家擁護」と「国民国家批判」
● クルド分離派による問題
  「国民国家」統一性の危機→分離を前提としないクルド問題解決とは?
● 政治的イスラムの問題
  国境を超える発想を持ち合わせるリスク→民主的な過程に組み入れては?
● EU加盟過程の諸問題
  主権の一部をEUに委ねることが必要→積極的なEU加盟過程は可能か?
● イラク侵略・占領による諸問題
  領内安全への影響→早期主権回復のために…

II 共和制・政教分離・三権分立制
● 連合国構想・第二共和制・新オスマン主義
● 宗務庁強化・宗教の生活における影響範囲の拡大
● 法治国家体制の弱体化

III 労働者運動の復活と今後の課題
● トルコ労働者運動の過去と現在
● TEKEL(専売公社)労働者民営化被害抗議行動

引用:中江兆民「三酔人経綸問答」(明治20年・1887年)より
……政事の本旨とは何ぞや。國民の意嚮(いこう)に循由(じゅんゆう)し国民の智識に適当し、其れをして安靖(あんぜい)の楽を保ちて福祉の利を獲せしむる是なり。若し俄に国民の意嚮(いこう)に循はず智識に適せざる制度を用ふるときは、安靖の楽と福祉の利とは何に由て之(これ)を得可けん哉。試に今日土(と)耳(る)古(こ)、白耳失(ぺるし)亜(あ)の諸国に於て民主の制を建設せんには、衆民駭愕(がいがく)し喧擾(けんじょう)して其末や禍(か)乱(らん)を撥起して国中血を流すに至ること立て待つ可きなり。……

※イナン・オネルさんが会場で配布されたエッセイは下記に掲載されています。
http://www.mi-te-press.net/essay/bn1002.html